巻頭の言葉

高千穂神社宮司

後藤俊彦ごとう・としひこ

国民の心意こそが
国家発展の力の源泉

2024年4月号

特集
運命をひらくもの
1月27日、東京プリンスホテルの大会場に1,150人の参加者を得て、「致知新春特別講演会」を開催した。4年ぶりのリアル開催である。講師は禅の高僧・青山しゅんどう氏と作家の五木寛之氏。共にそれぞれの道を高め深めてこられた講演は人生のあふれ、満場の参加者の心を熱い感動で包むものになった。

お二人には3つの共通点がある。1はおしゃさんの教えを人生の信条にしていること。2は共に91歳、生涯現役であること。3は共にこの道一筋60年であること。

将棋の永世七冠・よしはるさんは言っている。

「一つのことに対して10年20年30年、同じ姿勢、同じ情熱を傾けられることが才能だと思う」

名言である。では60年、一つのことに同じ姿勢、情熱を傾けられる人とは何だろうか。本誌は天才である、と思う。ただし、本誌のいう天才とは「天の力を借りられる人」のいいである。
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