2024年4月号
新春特別講演会
開催報告

『致知』新春特別講演会
人間力を高める②

講演会&パーティーに
1,150名もの愛読者が来場

パーティーにてご来賓の皆様からいただいたご祝辞や、『致知』に深く学びその輪を広げんと気炎を上げる6名のスピーチと、参加者の皆様に当日お書きいただいたアンケートの一部をご紹介いたします。

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    ご祝辞

    日本の経営者、政治家は「徳慧」を磨いてほしい

    JFEホールディングス名誉顧問

    數土文夫氏

    誠に高いところから恐縮でございます。本日は「致知新春特別講演会『人間力を高める』」、一日たっぷり勉強させていただきました。ありがとうございます。

    人間力とは何か。何を高めるのか。それは、お金でもなければ権力でもない、名誉でもない。やっぱり人徳と人間が生きていく上で欠かせない知恵です。

    先ほど講演で、「徳慧とくけい」という単語が出ました。最近、昔から付き合いのあるアメリカの経営者友達と話をした時に、「日本の株はどんどん上がってきたけれども、もう一つ上がり切らないかもしれない。それはなぜかと言ったら、肝心の日本の経営者と政治家に徳がないからだ」と言っていました。やっぱり日本の経営者、政治家の皆さんにはもっと『致知』を読んでもらわないと駄目だと、こう思っております。(会場拍手)

    皆さん、それぞれの地元に帰られたら、地元の経営者、あるいは政治家の方に、『致知』を読んでもらうよう、何としてもお願いしていただきたい。私も、そうしております。

    本日は、去年の創刊45周年記念式典に続いて、大変素晴らしいお話を聴かせていただきました。講師のお三方は、自分の仕事に一所懸命取り組む「天才」であるみたいです。自分の仕事に一所懸命取り組む、私はここまでは何とかやれそうな気がしましたけれども、最後に大変がっかりしたのは、私はまだ(青山俊董師のように)大病を患ったことはないのであります。

    当分、天才にはなれないということは分かりましたけれども、何としても『致知』を、自分自身さらに読んで、周りの人にもまた薦めていきたいと思います。本日は本当におめでとうございました。

    余命宣告を受けた『致知』愛読者のメール

    文学博士

    鈴木秀子氏

    私のところへ最近よく、病気の人からメールが届きます。

    80をちょっと過ぎたその男性は、お医者さんに「あと1か月」だと言われて、「気力がもつ限りメールを送ります」と、書いてくださるんです。

    1週間くらい前に届いたメールの最初に「自分は20年前から『致知』を読んでいます。一番初めに読んだ『致知』に『人生で大切なことは、小さいことを毎日一つでいいからすることだ。それが人の役に立てば一番いい』ということが書いてあった。それを胸に刻んで生きてきました」と言うんですね。

    ちょうど春先から読み始めたんだそうですけれども、庭に出るとスミレとかタンポポが咲いている。『致知』を読むと、庭にそういう綺麗きれいな花が咲いているように、ヒントがいっぱいあふれているって言うんですね。

    ある時には、「人を心から応援する」。ある時には「一緒に働く隣の仲間と心地よく過ごす」とか。『致知』の中には、いろんな人の文章があり、いろんな人が取り上げられている。その方たちの一生の中に、たくさんのヒントがあって、そのうちから「きょうはこれにしよう」と心がけて、20年間を過ごしてきましたって言うんです。

    あと何日生きられるか分からない、メールもあと何回出せるか分からないけれども、20年間、『致知』を通して、本当によい人生だった。最期の時は、ありがとうって周りの人に感謝すると同時に、心から『致知』に感謝したい、それを伝えてください、というのが、この間のメールでした。

    ぜひその方のためにもお祈りを捧げていただいて。『致知』によって人間力を高めた立派な姿でこの世からあの世に移って、今度はあの世から私たちを助けてくださる。そういう方がたくさんいると思うんですね。皆様にも新しい年の神様が豊かな祝福を授けてくださいますようお祈り申し上げます。

    ありがとうございました。

    『致知』の未来は日本国の未来です

    五井平和財団会長

    西園寺昌美氏

    先ほど、藤尾社長のご講話をお伺いして、本当に素晴らしいと思いました。

    昨今、日本人はだんだん人間らしさを失い、人口が少なくなっています。世界は武器を使って、喧嘩し合って、もうどうにもならない状況です。

    でも、日本はそんなことはない。藤尾社長はご講話の中で、今年、日本はよくなって、来年は日本国が「再び立ち上がる兆しを見せるだろう」ということをおっしゃっていらした。私はもう3年ぐらい前からその確信を得ています。

    毎月送られてくる『致知』には藤尾社長の本当の言葉、そして信念が詰まっていて、じかに言葉は聞けませんけれども、もういつもいつも「本当だ」「これだ」と常に私の心に響いてまいります。大勢の人がこの『致知』につながって、日本を背負って立つ。藤尾社長がもっともっと多くの人、若者たちを引き連れてゆく姿を私はイメージできています。『致知』を読んでくれる方々が増えると確信を持ったんです。

    平和、美しい心、愛。きっと来年は、日本国が世界のイニシアチブをとっていると、そして日本は平和な国になっていると私は確信しております。ですから『致知』を読む、もうその言葉以外に私はございません。

    このように、日本を背負って立つ多くの方々、しかも若い人たちが大勢いらっしゃる。この『致知』の未来は日本国の未来です。『致知』をこれから若者たちに広げていきたいと思います。どうぞこれからも皆様お一人おひとりがお友達をお誘いになって、さらに多くの人が『致知』の本に触れることを望んでおります。どうも、ありがとうございました。

    乾杯のご発声

    力の源ホールディングス会長兼ファウンダー

    河原成美氏

    皆さんどうもありがとうございます。きょうの新春特別講演会、たくさんの気づきや学びがありました。

    僕は『致知』を読み始めて、まだ27年しか経っておりません。それに優等生ではありません。いつも読むのは「総リード」や「巻頭の言葉」、鈴木秀子先生や五木寛之先生の連載ぐらい。その他は興味が湧いた時に一所懸命読みますが、こんな学びの薄い自分がこの場に立っていいのだろうかという思いです。

    しかし、きょうの講演の中で藤尾秀昭社長は、夢中だけじゃ駄目だ、無我夢中にならなきゃ駄目だとおっしゃいました。僕らは凡人です。無我夢中にはなかなかなれない。でも、きょうは新春です。こういう場の力、エネルギーの高まりの中で、いまから学んでいくんだと変わることはできる。ですからきょう、僕は約束したい。

    いま118,000部という部数の『致知』を、この日本を少しでも明るい方向に導くために、50周年には20万部にするということを!(会場拍手)

    約束しましょうよ。見ているだけでは、自分一人が言うだけではこの国は変わらないし、自分の環境も変わらない。小さな動きでいいから、一人ひとりが本気にならないと、国は変わらん! そう思います。

    そういう思いを込めて、凡人・河原、ここで無我夢中のスイッチをオンにしたいと思います。無我夢中になって、『致知』を応援していきます。

    僕に賛同される皆さんと一緒に乾杯しましょう。皆さんの益々ますますのご活躍とご発展、そしてこの致知出版社のさらなるご隆盛を祈念いたしまして、声高らかに、ほがらかに、乾杯!

    愛読者からのスピーチ

    全国木鶏クラブ代表世話人会会長

    三木英一氏

    ただいまご紹介いただきました、「全国木鶏クラブ代表世話人会」の会長を務めております、三木英一でございます。数え90歳を迎えておりますけれども、45年間『致知』を読むことによって、今日の私があります。

    皆さん、各県・各地域に木鶏クラブがございます。ですのでぜひご連絡いただきまして、木鶏クラブの活動に参加していただきたいと思います。そして、『致知』を多くのお友達に広めてください。今後とも頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

    全国社内木鶏経営者会会長

    小池由久氏

    能力というのは、主に2つで構成されているのではないかと思います。1つは、生まれてくる時に両親から授かる先天的能力。もう1つは、よいものに出会い、学び、それを自分の中に取り入れ、これからの人生をより豊かにしていく後天的能力。

    そのよいものの1つが、『致知』であると思います。そしてその出会いの場をつくるのが「社内木鶏会」であり、またその輪を広げていくのが「社内木鶏経営者会」です。各地域で活動させていただいております。皆がよくならないと、社会はよくならない。こんな思いで活動しておりますので、皆さんもどうぞよろしくお願いいたします。

    関東致知若獅子の会代表世話人

    神谷 龍氏

    皆さん、こんばんは。「関東致知若獅子の会」代表を務めております、神谷龍と申します。私たちが目指している未来は富国有徳の国づくり。そして『致知』から生きた人間学を学び、その実践と普及を通じて、一隅を照らす大人たいじん、リーダーを輩出することを使命と定めています。

    関西致知若獅子の会代表世話人

    勝部孝浩氏

    どのような20代、30代がいるかで、その国の将来が決まると言います。私たち若獅子はお互いに高め合い、その志が実現する場を目指しています。これからの日本を支える皆さん、『致知』を手に、共に学び、社会を明々と照らす一燈になりましょう。私たち若獅子は、志を同じくする同志です。日本を支える方々、皆さんの参加をお待ちしております!

    致知人間学認定コーディネーター全国会会長

    金森 勝氏

    皆さん、こんばんは。「致知人間学認定コーディネーター」は、士業の先生方が中心となって活動しています。現在、3期生まで修了したところです。全国に34名の認定コーディネーターを輩出しました。全国での人間学読書会は、現在18か所まで開催を広げているところでございます。

    まだまだ生まれたばかりのひよこ同然の会ではありますけれども、各地域の経営者の皆さん、愛読者の皆さんの想いを乗せて、この『致知』の読書会を行い、人間学を学び、そしてその実践を通して、より人間力を高めていこうという目的でやっております。皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

    一燈照隅塾代表世話人

    荒川貴雄氏

    我われが目指しているのは、その名の通り、まさに「一燈照隅 万燈照国」です。企業の後継者が輝けば、その企業は輝きます。ですから、後継者自身が一隅を照らす、本気の一隅を照らす経営者になることをお約束します。そして企業が輝くことによって、その地域が輝き、その地域の輝きが集うことによって、万燈照国を実現します。それが我われの目指している未来であります。

    それらを成し遂げるために、『致知』から学び、藤尾社長からいただいた言葉に燃える、そして同志で互いに火をつけ合う。それらを大切にしながら、日々修養しております。

    ぜひ後継者の皆さん、また卒塾された方々、「後継者育成塾」「一燈照隅塾」に関わってください。よろしくお願いいたします。