巻頭の言葉

茶道裏千家前家元

千 玄室せん げんしつ

やまとうたは人の心を
種として、よろづの
言の葉とぞなれりける

2019年6月号

特集
看脚下
看脚下かんきゃっか禅語ぜんごである。脚下あしもとよ、という教えである。

自分の足下がどうなっているかを見ないで、新たな一歩を踏み出すことはできない。私たちが生きていく上でもっとも大事な原則を、たった3文字で余すところなく表現している。禅語のすごみである。

この語の出典については、本号で横田南嶺なんれい管長と小川隆教授が語り尽くされている。この語をめぐりここまで深く丁寧に解説が加えられた例は、他にないのではないだろうか。熟読玩味じゅくどくがんみ願いたい。
特集 看脚下
連載
致知随想