「彼は悲しい時、苦しい時に必ず「あの客」を想った。それは想うだけで或慰めになった」志賀直哉『小僧の神様』——『小僧の神様』は志賀直哉の代表作として知られる短編小説です。貧富の差が大きかった大正期の東京を舞台に、温かい人間同士の繋がりを描き、世代を超えて親しまれてきた名作ですが、現代に生きる私たちにも様々な人生の示唆を与えてくれます。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介し、各地でワークショップなどを行う。著書に『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(ともに致知出版社)『世界でたったひとりの自分を大切にする』(文響社)など。