巻頭の言葉

愛知専門尼僧堂堂頭

青山俊董あおやま・しゅんどう

人間の是非のものさしを
棄て、天の心、
神の心で生きる
お題「和」にちなんで

2024年6月号

特集
希望は失望に終わらず
今年(2024年)創刊46周年になる『致知』の歴史は、人との出逢いの歴史である。直接に、あるいは書物を通して、実にたくさんの人と出逢い、その人生に触れてきた。中には、こんなこくな運命をよくも切り抜けてきたものだ、と感嘆させられる人もいた。作家の三浦綾子さんもそのお一人である。

『新約聖書』の中にこういう言葉がある。

かんなんは忍耐を生み、忍耐はれんたつを生み、錬達は希望を生む。そして希望は失望に終わることはない」

平成6年、三浦さんを取材した折に教わった言葉である。この言葉通りの人生が三浦さんの人生であったのだ。
特集 希望は失望に終わらず
連載
致知随想