巻頭の言葉

JFEホールディングス名誉顧問

數土文夫すど・ふみお

君子くんししてどうぜず
小人しょうじんどうじてせず
『論語』子路第十三

2023年5月号

特集
不惜身命 但惜身命
今年(2023年)は安岡正篤師没後40年になる。この機に弊社では師の講話録集『活学——人となるために』を復刻、刊行させていただくことになった。本書は、安岡師が公職追放を解かれた昭和26年より、毎月1回大阪で開講された「先哲講座」が100回を迎えたことを記念し、昭和40年に刊行されたものである。

600ページを超す大冊だが、この本の中に「しゃくしんみょう」「但惜身命たんじゃくしんみょう」の言葉が記されている。安岡師は言う。

「仏教から言うならば、道というもの、法というものは、なにものにも代え難い尊いものであってその尊いものを求め行ずるためには、この身この生も惜しまない……これを『不惜身命』という」「その尊い法を求め行ずるがゆえに身命を惜しむ……これを『但惜身命』という」
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