巻頭の言葉

日本を美しくする会相談役

鍵山秀三郎

仁愛を本として
分別する

2017年7月号

特集
師と弟子
渡部昇一先生が亡くなられた。4月17日午後1時55分。享年86であった。

昨年(2016年)6月初旬、自宅書斎で深夜まで仕事をされた先生は、ベッドに移ろうとして転倒、右腕を骨折された。直後の6月18日開催『渡部昇一 一日一言』の出版記念講演会にはその右腕を吊り、車椅子で登場されたが、気力は極めて旺盛で、これなら完治は間近、と誰もが思ったことだった。しかし、その後も回復ははかばかしくなく、痛みは足にも及び、ことに食欲の不振は大きな懸念となった。そのような状態の中でも、先生は予定の仕事はすべて完璧に果たされた。
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