巻頭の言葉

JFEホールディングス名誉顧問

數土文夫すど・ふみお

為せば成る
為さねば成らぬ何事も
上杉鷹山公遺訓

2024年2月号

特集
立志立国
最近、しきりに思い出される言葉がある。故・寺田一清いっせいさんから聞いた森信三師の言葉である。

「2025年、日本は再びよみがえきざしを見せるであろう。
2050年になったら、列強は日本の底力を認めざるを得なくなるであろう」

森師、晩年の言葉らしい。偉大な哲学者は時代を予見する霊力を備えておられたのだろうか。

2025年は来年である。森師がおっしゃるような兆候はまだ見えないが、2050年、日本は底力を発揮して世界から賞賛される国になって欲しいという願いを込めて、日本人に希望を与えてくれる言葉である。

だが一方、20年ほど前だが、ある国の要人がこんな言葉を残している。
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