いまから約30年前、人通りのほとんどなかった倉庫街にレストランを開業して以来、不人気な立地を逆手に取って次々と人気店を展開し続けてきたバルニバービ。同社を率いる佐藤裕久氏が、近年心血を注いでいるのが「食から始める地方創再生」である。このプロジェクトに懸ける佐藤氏の思い、そして氏の追求する立志立国とは。
バルニバービ会長
佐藤裕久
さとう・ひろひさ
昭和36年京都府生まれ。神戸市立外国語大学中退。会社勤務、アパレル会社経営を経て、平成3年バルニバービ総合研究所を設立、社長に就任。7年大阪南船場に一号店「アマーク・ド・パラディ」を開業。10年㈱バルニバービに組織変更。27年東証マザーズ市場(現・東証グロース市場)に上場。現在、全国でレストラン・カフェ・ホテルを展開する他、地方創再生プロジェクトにも取り組んでいる。