巻頭の言葉

高千穂神社宮司

後藤俊彦ごとう・としひこ

日本国の
背骨をつくる

2025年7月号

特集
一念の微
安岡まさひろ師が知人に頼まれて作った「でんほう」という家訓がある。家が繁栄していくためにどういう心がけが必要かを格調の高い文章で七ヶ条に記している。これを実践していけば、その家は栄えること間違いないと思わせる家訓である。

その第一条に、こう書かれている。

一、我が幸福は祖先の遺恵、子孫のふくは我がへいぜいの所行にあること、すでに現代の諸学にも明らかなり。

いま、あなたが幸福な人生を生きているのなら、それは祖先が徳を積んだおかげであり、子孫の幸不幸はあなたがどういう生き方をしているかで決まる、ということである。
特集 一念の微
連載
致知随想