群雄割拠の飲食業界において、独自の経営手腕で躍進を牽引する2人の経営者がいる。焼鳥屋「鳥貴族」を徒手空拳で立ち上げ、居酒屋チェーンとして日本一の店舗数へと育て上げてきた大倉忠司氏。世田谷の住宅街の一角から串カツ専門店「串カツ田中」をスタートし、僅か11年で東証一部上場へと導いた貫啓二氏。10年以上にわたり親交を深めてきた両氏に、苦難の道のりで積み重ねてきた一念、人生と経営を発展させる要諦を語り合っていただいた。
この記事は約28分でお読みいただけます
エターナルホスピタリティグループ社長CEO
大倉忠司
おおくら・ただし
昭和35年大阪府生まれ。54年調理師専門学校卒業後、大手ホテルのイタリアンレストランに勤務。地元の焼鳥店を経て、60年「鳥貴族」1号店を東大阪市内に開業。61年イターナルサービス(現:エターナルホスピタリティグループ)を設立、同社社長に就任。平成28年東証一部(現・プライム)上場。現在、鳥貴族は直営店、FC店合わせて約650店舗を展開している。著書に『鳥貴族「280円均一」の経営哲学』(東洋経済新報社)がある。
串カツ田中ホールディングス会長
貫 啓二
ぬき・けいじ
昭和46年大阪府生まれ。平成元年高校卒業後、トヨタ輸送入社。10年ショットバーを大阪市内に開業。14年ケージーグラッシーズ(現:串カツ田中ホールディングス)を設立、同社社長に就任。様々な飲食業を営んだ後、20年「串カツ田中」1号店を東京・世田谷にオープン。令和元年東証一部(現・スタンダード)上場。4年より現職。現在、串カツ田中は直営店、FC店合わせて約330店舗を展開している。