ここに2人の女性がいる。ゴールボール女子日本代表としてパラリンピック4大会に連続出場、世界一を掴んだ浦田理恵さん。離島・種子島でテニスに魅了され、国内外に活躍の場を広げる姫野ナルさん。お二人の共通点は突然、不治の難病に侵されるも、自分の人生を諦めることをよしとせず、前進してこられたことだ。絶望の底で見出した希望の光、いま胸に燃やす一念とは。
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元ゴールボール女子日本代表
浦田理恵
うらた・りえ
昭和52年熊本県生まれ。20歳の時「網膜色素変性症」と診断され、徐々に視力を失う。福岡県の視力センターでゴールボールを始め、平成20年北京パラリンピックで五輪初出場、21年シーズアスリートに所属。24年日本代表副主将としてロンドンパラリンピックに出場し、金メダルを獲得。令和3年東京パラリンピックで銅メダルを獲得し、現役を引退。自身初の著書『一歩踏み出す勇気』を6月下旬、致知出版社より発刊予定。
プロテニスプレーヤー
姫野ナル
ひめの・なる
平成13年大阪府生まれ、鹿児島県種子島で育つ。11歳でテニスを始め、中学時代に鹿児島県ジュニアで優勝。相生学院高等学校では全国選抜高校テニス大会で団体2連覇を果たす。31年4月より種子島医療センター広報企画課所属。令和2年1月よりプロ転向、4年に指定難病「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症」、翌年「下垂体前葉機能低下症」「成人成長ホルモン分泌不全症」を発症する。大阪を拠点に国内外のツアーを周り、グランドスラムを目指す。