農家は儲からない。そんな考えを一蹴したのが九条ねぎだけで年商20億円のビジネスを手掛ける「こと京都」の山田敏之社長だ。1995年に脱サラして就農、様々な苦労を経て、独自の農業経営を確立してきた。現在に至るまでの試行錯誤の道程を伺う中で見えてきた山田社長の覚悟から、成功の要諦を教えられる。
こと京都社長
山田敏之
やまだ・としゆき
昭和37年京都府生まれ。大阪学院大学商学部経営学科卒業後、アパレルメーカー勤務を経て、平成7年に就農。14年有限会社竹田の子守唄を設立。19年こと京都株式会社に社名変更。27年九州大学大学院生物資源環境科学府修士課程を修了。著書に『脱サラ就農、九条ねぎで年商10億円』(PHP研究所)がある。