岩手県の内陸北端・二戸の街中に、122年の歴史を刻む酒蔵がある。「南部美人」。全国新酒鑑評会では金賞常連、世界最高級のワインコンテストIWCで〈チャンピオンサケ〉に輝くなど、海外の愛好家も唸らせる。そんな銘酒を手に、日本酒業界のため奔走する五代目蔵元・久慈浩介氏の、止まるところを知らぬ情熱の源泉とは。
南部美人五代目蔵元
久慈浩介
くじ・こうすけ
昭和47年岩手県生まれ。東京農業大学を卒業後、平成7年久慈酒造(現・南部美人)入社、製造部長として酒造り全般を指揮する。全国新酒鑑評会をはじめ様々なコンテストで金賞受賞。25年より同社代表取締役社長。著書に『日本酒で“KANPAI”』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。