様々な分野に多彩な才能を発揮し、近代日本の仏教・思想・文化に大きな足跡を残した浄土真宗の僧侶、暁烏 敏。母親が亡くなった時に詠んだ和歌「十億の母」は、多くの人々に愛誦されてきたが、その生涯や人物像を知る人は少ない。明達寺住職で暁烏家当主の暁烏照夫氏に、敏の人生の歩みを辿っていただきながら、遺した教えや願い、言葉について解説していただいた(写真:明達寺・臘扇堂の真正面に建てられている「十億の母」の歌碑)。
明達寺住職、暁烏家当主
暁烏照夫
あけがらす・てるお
昭和24年愛知県生まれ。京都大学独文修士課程修了。真宗大谷派教師、凉風学舎代表。住職として暁烏敏の全集の出版、大法要などを務める。