先の大戦では日本の軍人として戦い、戦後も日韓を行き来して両国の近現代史と共に歩んできた崔 三然氏は、92歳のいまも日本への提言活動を続けている。歴史の生き証人として、いまなお歩き続ける氏の思いを、実体験を交えてお話しいただいた。
元韓国空軍大佐
崔 三然
さい・さんぜん
1928年生まれ。1943年日本陸軍少年飛行兵として大東亜戦争を戦う。終戦後、韓国へ戻り、大学で英文学、大学院で行政学などを専攻。朝鮮戦争に空軍将校として従軍。1971年大佐で退役。退役後は経済界の要職を歴任し、韓国工業基盤の発展に尽力。退職後は、日韓両国に跨る民間交流、執筆、講演に取り組んでいる。韓国空軍士官学校名誉教授。