専業主婦の仕事を「キャリア」と位置づけ、家事・育児に専念する17年間を過ごした薄井シンシアさん。子供の大学進学を機に時給制のアルバイトを始め、数年後には一流ホテル営業開発担当副支配人という重職を務めた驚くべき経歴の持ち主である。「成長」をモットーに育児・仕事の双方で自らの目標を達成された薄井さんに、仕事の心得、幸せを掴む思考法をお話しいただいた。
日本コカ・コーラ 東京2020年オリンピックホスピタリティ責任者
薄井シンシア
うすい・しんしあ
昭和34年フィリピンの華僑の家に生まれ、国費留学生として20歳で来日。東京外国語大学卒業後、日本人と結婚し日本国籍を取得。平成19年48歳の時、娘の大学進学を機に仕事を再開。アルバイトを経て、ANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。勤続3年で営業開発担当副支配人になる。29年シャングリ・ラ ホテル東京に勤務後、30年1月より現職。29年から無償でワリス戦略顧問を務める。著書に『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』(KADOKAWA)がある。