俳聖・松尾芭蕉は道元禅を深く学んだ求道者でもあった。厳しい漂白の旅の中で、歴史に残る多くの秀句を詠み続けた芭蕉が求めた世界とはどのようなものだったのか。禅の教えに造詣が深い東洋思想家の境野勝悟氏にお話しいただいた。
東洋思想家
境野勝悟
さかいの・かつのり
昭和7年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、私立栄光学園で18年間教鞭を執る。48年退職。こころの塾「道塾」開設。駒澤大学大学院禅学特殊研究博士課程修了。著書に『日本のこころの教育』『方丈記 徒然草に学ぶ人間学』(共に致知出版社)『芭蕉のことば100選』『超訳法華経』(共に三笠書房)など多数。