明治の元勲・伊藤博文が「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然として敢えて正視するものなし、これ我が東行高杉君に非ずや……」と、その顕彰碑文に記した幕末の志士・高杉晋作。吉田松陰の門下生として激動の幕末を駆け抜け、明治維新の原動力となった晋作の生涯を、30年以上にわたり晋作と向き合い続けてきた一坂太郎氏に語っていただいた。
萩博物館特別学芸員
一坂太郎
いちさか・たろう
昭和41年兵庫県生まれ。萩博物館学芸員、至誠館大学特任教授、防府天満宮歴史館顧問。著書に『高杉晋作考』(春風文庫)『幕末維新の城』(中公新書)『吉田松陰と高杉晋作の志』(ベスト新書)など多数。講演会、テレビ出演も多い。