2009年のある日突然、31歳という若さで10億円の借金を抱える老舗旅館の女将となった宮﨑知子さん。旅館管理システムの開発、週休3日制の導入など、既存の枠に囚われずに改革を断行し、僅か2年で黒字化を実現させた。現在、年商は就任当時の約2倍、稼働率も全国平均の約2倍に急成長している。その成功の秘訣と、危機を乗り越えてきた道のりを伺った。
鶴巻温泉元湯陣屋旅館女将
宮﨑知子
みやざき・ともこ
昭和52年東京都生まれ。平成18年結婚。21年鶴巻温泉元湯陣屋旅館の女将に就任し、以後経営改革に取り組む。年商を約2倍の5.6億円に、旅館の稼働率も全国平均の約2倍の76%と奇跡の復活を遂げた。24年陣屋コネクトの設立に寄与する。