いまや日本のみならず、世界からもその術技や精神性が高い関心を集めている忍者。しかしその実像はいまだ謎のベールに包まれており、日本人の間でも正確には知られていない。現代に生きる忍者、甲賀伴党21代宗師家・川上仁一氏に、自らの過酷な修行体験を交え、忍者の知られざる実像と、忍術に込められた日本の心、活機応変の神髄について語っていただいた。
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甲賀伴党21代宗師家
川上仁一
かわかみ・じんいち
昭和24年福井県生まれ。甲賀忍之伝を継承する甲賀伴党21代宗師家。武術家、忍術研究家。地元で忍術・武術・兵法の研修を行う神道軍傳研修所を主宰。伊賀流忍者博物館名誉館長を務め、平成23年より三重大学社会連携研究センター特任教授に就任。近著に『忍者の掟』(角川新書)がある。