国内外に1,500店舗を超え、年間来客数は2億人を上回るカジュアルイタリアンレストラン「サイゼリヤ」。2022年で開業55年の節目を迎える。創業者の正垣泰彦氏は大学4年生の時、千葉県市川市に17坪・37席の洋食屋をオープンし、そこから幾度もの危機を乗り越え、今日の発展を築き上げた。サイゼリヤと共に生きてきた半世紀を振り返りつつ、その原点にある母親の教え、体験通して掴んだ成功の法則、リーダーの心得などについて伺った。死中に活を求め、道を切り拓いてきた人物に学ぶものは多い。
サイゼリヤの看板商品「ミラノ風ドリア」
サイゼリヤ会長
正垣泰彦
しょうがき・やすひこ
昭和21年兵庫県生まれ。42年東京理科大学4年次に、レストラン「サイゼリヤ」を千葉県市川市に開業。43年同大学卒業後、イタリア料理店として再オープン。48年マリアーヌ商会(現・サイゼリヤ)を設立、社長就任。平成12年東証一部上場を果たす。21年より現職。27年グループ年間来客数2億人を突破。令和元年7月国内外1,500店舗を達成。同年11月旭日中綬章受章。著書に『サイゼリヤおいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』(日経ビジネス人文庫)。