連載 20代をどう生きるか
20代をどう生きるか
  • 大佛師松本明慶

師と弟子の情熱が
ぶつかり合って
技術は伝承する

躍動感のある造形、慈愛に満ちたみほとけのお顔に溢れる表現力は見る者の心を捉えて離さない。大沸師の松本明慶氏がつくる仏像は1つの表情で喜怒哀楽がすべて表現されているという。松本氏が師のもとで学んだ期間は僅か1年半。にも拘わらず、世界屈指の腕を得たのは、師の教えの一切をもらすまいと受け止めた姿勢があったからに他ならない。その師と弟子の命の呼応について伺った。

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大佛師

松本明慶

まつもと・みょうけい

昭和20年京都府生まれ。洛東高校卒業後、39年京佛師・野崎宗慶師に弟子入り。京都佛像彫刻展で55年に市長賞を受賞以後計12回、60年に知事賞受賞以後計14回受賞。平成3年総本山より「大佛師」の号を拝命。11年世界最大級の木造仏・大弁財天像完成(鹿児島/最福寺)。現在全国各地の寺院に大仏を19体造仏。40人以上の弟子を育成中。著書に『炎の仏師』(ネスコ)『ひとふりの命』(松本明慶佛像彫刻美術館)など。