日本の自殺者は年間2万人を超え、「自殺大国」と呼ばれて久しい。そんな中、和歌山県は南紀白浜の名勝・三段壁で、22年にわたり自殺志願者と向き合ってきた牧師がいる。藤藪庸一氏。24時間365日、自らの生活を擲って人の心に光を灯してきた歩みを辿ると共に、いまを生きる人へ渾身のメッセージをいただいた。
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白浜バプテストキリスト教会牧師
藤藪庸一
ふじやぶ・よういち
昭和47年和歌山県生まれ。東京基督教大学卒業後、平成11年白浜バプテストキリスト教会牧師に就任。「いのちの電話」を引き継ぐと共に、自殺志願者との共同生活を始める。17年NPO法人白浜レスキューネットワークを設立。現在、自殺志願者の自立支援の他、自殺予防のための活動にも取り組む。著書に『「自殺志願者」でも立ち直れる』(講談社)『あなたを諦めない』(いのちのことば社)がある。