「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、36年連続総合1位という圧倒的な記録を持つ名旅館・加賀屋(石川県)。しかし今年(2024年)1月に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震により甚大な被害を受け、いまも復興に向けた歩みを進めている。その陣頭指揮を執る加賀屋代表の小田禎彦氏と、家業の山一興産を生コンクリートのトップメーカーとして育て上げた柳内光子氏に、体験から導いたリーダーの条件、震災を乗り越え人生・仕事を前進させていく要諦を語り合っていただいた。
和倉温泉加賀屋代表
小田禎彦
おだ・さだひこ
昭和15年石川県生まれ。37年立教大学卒業後、家業の加賀屋に入社。専務取締役を経て、54年父の死去を受け社長就任(後に代表)。石川県人事委員、石川県観光連盟理事長、七尾商工会議所副会頭、和倉温泉観光協会会長、能登半島広域観光協会理事長などの公職を数多く歴任。21年石川県産業功労章、23年石川県七尾市文化産業賞受賞など受賞多数。
山一興産社長
柳内光子
やない・みつこ
昭和14年東京生まれ。32年家業である内山甚一商店(建材店)に入社。その後、生コンクリート業に進出し、38年実兄と共に内山コンクリート工業(現・内山アドバンス)を創業。44年に生コンクリート・建設資材の総合商社・山一興産の設立に参画、59年社長就任。社会福祉法人豊生会、医療法人社団健勝会、学校法人草苑学園も運営。平成16年浦安商工会議所会頭。19年藍綬褒賞、24年渋沢栄一賞、26年春の叙勲で旭日小綬章を受章。