ウェブデザインやネット広告を武器に関西のベンチャー企業の雄として名を上げ、現在は現実空間と仮想世界を融合した新たなコンテンツ、体験づくりで脚光を浴びるワントゥーテン。社長の澤邊芳明氏は18歳で頸椎(けいつい)を損傷、四肢不自由となった喪失感と退屈をビジネスで昇華してきた。氏が提唱する、人生を好転させる考え方「ポジティブスイッチ」の源泉に迫る。
ワントゥーテン社長
澤邊芳明
さわべ・よしあき
昭和48年東京都生まれ、奈良県で育つ。京都工芸繊維大学へ入学直前、18歳でバイク事故に遭う。手足を一切動かせない中、独学でパソコン技術を習得、復学後の平成12年、24歳で1→10〈ワントゥーテン〉デザインを開業。13年大学卒業後、法人化。19年東京オフィス開設。一般社団法人日本ボッチャ協会代表理事も務める。著書に『ポジティブスイッチ』(小学館)がある。