伊勢国一の宮で、猿田彦大神を祀る全国2,000余社の大本宮として、創建2025年の歴史を刻んできた椿大神社(つばきおおかみやしろ)。主神・猿田彦大神とその妻神・天之鈿女命(あめのうずめのみこと)にまつわる神話には、現代社会が抱える困難を乗り越え、道を切りひらいていく要訣が詰まっているという。椿大神社宮司を務める山本行恭氏と日本神話に造詣の深い池田雅之氏が語り合う、神代から連綿と受け継がれてきた「日本人の心のあり方」「かんながらの道」とは─。
椿大神社宮司
山本行恭
やまもと・ゆきやす
昭和27年大阪府生まれ。50年皇學館大學卒業後、椿大神社出仕。平成14年宮司に。神社本庁参与、國學院大學協議員、皇學館大学協議員、三重県神社庁副庁長、神道講演全国協議会会長などを務める。
早稲田大学名誉教授
池田雅之
いけだ・まさゆき
昭和21年三重県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒業。明治大学大学院博士課程修了。専門は比較文学、比較文化論。小泉八雲など数多くの訳書を手掛ける翻訳家。文部科学大臣奨励賞、正力松太郎賞等を受賞。著書に『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』(KADOKAWA)、編著に『お伊勢参りと熊野詣』(かまくら春秋社)など多数。