牛尾治朗氏は若い逸材を見抜く名手である。その牛尾氏がかねて目をかけてきた人に、金丸恭文氏がいる。若くして日本初のITコンサルティング会社を立ち上げた金丸氏は、現在は国の変革にもその力を遺憾なく発揮し、まさに時代をリードしてきた変革者。その金丸氏が師と仰いできた牛尾氏もまた、50年経営の一線に立ち続けている変革の経営者である。ともに未開の地平を切り開いてきた2人が、ここに会して語る変革の道——。
フューチャー会長兼社長
金丸恭文
かねまる・やすふみ
昭和29年大阪府生まれ。53年神戸大学工学部卒業。TKCに入社。60年NTTPCコミュニケーションズ取締役。63年インフォネクス常勤取締役。平成元年フューチャーシステムコンサルティング(現・フューチャー)設立、社長に就任。現在は同社会長兼社長グループCEOの他、経済同友会副代表幹事、内閣府規制改革推進会議議長代理なども務める。
ウシオ電機会長
牛尾治朗
うしお・じろう
昭和6年兵庫県生まれ。28年東京大学法学部卒業、東京銀行入行。31年カリフォルニア大学政治学大学院留学。39年ウシオ電機設立、社長に就任。54年会長。平成7年経済同友会代表幹事。12年DDI(現・KDDI)会長。13年内閣府経済財政諮問会議議員。著書に『わが人生に刻む30の言葉』『わが経営に刻む言葉』『人生と経営のヒント』(いずれも致知出版社)がある。