高校男子バスケ界で9度の日本一に輝く福岡第一高校バスケットボール部。この強豪を29年前に創部したのが現在も監督を続ける井手口 孝氏である。創部までの歩み、その後の全国制覇までの軌跡は決して一路順風ではなかったというが、いかにして苦境を乗り越え道を切りひらいてきたのか。氏の苦節の日々から学ぶべきものとは—―。
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福岡第一高等学校男子バスケットボール部監督
井手口 孝
いでぐち・たかし
昭和38年福岡県生まれ。西南学院高校から日本体育大学へ進学。大学時代からバスケットボールのコーチを務め、大学卒業後は地元・福岡県の中村学園女子高校に赴任。平成6年福岡第一高校に就任し、男子バスケットボール部を創部。創部5年目にインターハイ初出場。16年インターハイ優勝。過去インターハイ優勝5回(平成16年、21年、28年、令和元年、4年)、ウインターカップ優勝4回(平成17年、28年、30年、令和元年)。著書に『走らんか!福岡第一高校・男子バスケットボール部の流儀』(竹書房)がある。