東京一極集中、人口減少、過疎化、高齢化。日本の地方都市を取り巻く環境は厳しいと言わざるを得ない。しかし、そんな状況にあっても地域に根を下ろし、大手や競合とは一線を画した独自の商品・サービスを提供することで、多くの人々から愛され続けている企業がある。北海道でコンビニチェーンを展開するセコマの丸谷智保社長、沖縄県で百貨店・スーパー・コンビニ事業を手掛けるリウボウホールディングスの糸数剛一会長。お二人の経営トップが大切にしている人生信条、日頃よく社員に語っている言葉とはいかなるものか――。
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百貨店不況と言われる中、8期連続増収で過去最高の売上高を更新した沖縄県のデパートリウボウ
セコマ社長
丸谷智保
まるたに・ともやす
昭和29年北海道生まれ。54年慶應義塾大学法学部卒業後、同年北海道拓殖銀行入行。平成10年より米シティバンクの在日支店勤務。17年顧客・人材開発本部長。19年セイコーマート(現・セコマ)入社。専務、副社長を経て、21年社長就任。26年より内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーターを務める。
リウボウホールディングス会長
糸数剛一
いとかず・ごういち
昭和34年沖縄県生まれ。60年早稲田大学政治経済学部卒業後、同年沖縄銀行入行。63年沖縄ファミリーマート入社。取締役営業部長、常務、専務を経て、平成19年ファミリーマートに出向し、米ファミマ社長兼CEO。22年沖縄ファミリーマート社長。25年リウボウホールディングス社長。28年会長就任。