中央アジアの一角を占めるウズベキスタン共和国では、毎年春になると1,000本を超える日本の桜が見事に咲き誇る。かつてソ連軍に強制連行された日本人たちが移送されていった国の一つ、ウズベキスタン。そこには抑留生活を強いられた日本人と現地人との心の繋がりがいまも途切れることなく保たれている。その知られざる歴史の一幕とともに、日本の桜を異国の地で花開かせた経緯について、元ウズベキスタン大使の中山恭子さんに話を伺った。
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参議院議員
中山恭子
なかやま・きょうこ
昭和15年東京生まれ。38年東京大学文学部仏文学科卒業。41年大蔵省(現・財務省)に入省。平成5年国際交流基金常務理事。11年ウズベキスタン共和国特命全権大使兼タジキスタン共和国特命全権大使。14年内閣官房参与。18年内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)。19年参議院議員。著書に『ウズベキスタンの桜』(KTC中央出版)『国想い夢紡ぎ』(万葉舎)がある。