世界各地で長年語り継がれている言葉を探し歩くこと約30年。歌人の田中章義氏は、その土地で1000年以上も生き続けている言葉には先祖の思いや魂、そして叡智が込められているという。氏はそれを「言葉の世界遺産」と表現する。そこに共通する教えとは――。
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歌人
田中章義
たなか・あきよし
昭和45年静岡県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学1年の時に第36回角川短歌賞受賞。平成12年から3年間にわたり国連サミットや国連会議などに参加。13年2月世界で8名が選ばれた国連WAFUNIF親善大使に、アジア代表として日本人で唯一選出される。その後、国連環境計画「地球の森プロジェクト」推進委員長、ワールドユースピースサミット平和大使などを務めた。國學院大學兼任講師。著書に『世界で1000年生きている言葉』(PHP文庫)『日本史を動かした歌』(毎日新聞出版)など。