明治時代に「日本の迎賓館」の役割を担って誕生し、2020年開業130周年を迎えた帝国ホテル。創業に携わった初代会長の渋沢栄一翁の精神を脈々と受け継ぎ、国内外の賓客から愛される一流ブランドを築き上げてきた。130年間、帝国ホテルが積み重ねてきたものとは何か。また、コロナ禍における挑戦と創造、リーダーとしての心得、企業の盛衰の分かれ目などについて、10代目社長の定保英弥氏に伺った。
帝国ホテル社長
定保英弥
さだやす・ひでや
昭和36年東京都生まれ。59年学習院大学経済学部卒業後、帝国ホテル入社。平成3年アメリカ勤務、16年営業部長、21年取締役常務執行役員兼帝国ホテル東京総支配人、24年専務取締役専務執行役員兼帝国ホテル東京総支配人を経て、25年社長就任。