2018年10月号
特集
人生の法則
インタビュー②
  • ラミール社長、エステティシャン川村京子

言い続け、思い続け、
やり続ければ、
夢は必ず実現する

エステ界の第一人者で、世界的なエステティシャン組織の日本代表も務めた川村京子さん。常に笑顔でポジティブな性格を築かれた背景には、苦悩した過去があったという。幾多の逆境に直面しながらも、自ら発する言葉によって人生を切り開いてきた川村さんに、一度きりの人生をよりよく生きる秘訣を伺った。

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エステティックは人の人生を変える仕事

——河村さんは神戸を中心に、現在八店舗のエステサロンを経営されていると伺いました。
はい。ちょうど今年で20周年を迎えます。エステ業界は近年急成長を遂げる一方で、廃業数も多く、年間数1,000軒を超える会社が姿を消しています。これは施術も知識も教えるけれどプロのエステティシャンであるための人間力や生き方、考え方までは教えられないお店が増えたからだと非常に危機感を持っています。

——と言いますと?

エステティックは肌を綺麗きれいにするだけでなく、その人の人生をも変える力を持っているんですね。そのため、施術をして終わりではなく、エステティシャンの人間性を育て、お客様に寄り添ったサービスを提供しなければなりません。私はこれまで500店舗以上のエステサロンで美容指導を行い、人材育成に注力してきました。
人生を変えるというと大げさなようですが、肌が綺麗になり自信を持てた人、幸運が次々に舞い込んできた人など大勢います。
皮脳同根ひのうどうこん」という言葉がある通り、皮膚と脳は同じ細胞から分裂してできているため、肌のお手入れをすることは、脳をリラックスさせることにもつながるんです。ストレス解消や自律神経の乱れを整えるのにエステティックが一番効果的だと言われ、ヨーロッパでは治療の一環として導入されています。1時間エステするだけで、免疫細胞が5~6倍に増えるという医学的データもあるんです。

——めざましい効果が実証されているのですね。

弊社ではお手入れの他にも、美容や健康のレッスン、お客様の精神面でのサポートを徹底するために、年間100回ほどセミナーやイベントを開催しています。私も「美しく生きるために」というテーマで講演をしているんですけど、そこでは美容のことだけではなく、私自身の経験を踏まえて、女性が花を咲かせる生き方や思考法などを通じて、内面の美しさを磨いてもらえるよう取り組んでいます。

ラミール社長、エステティシャン

川村京子

かわむら・きょうこ

昭和19年大阪府生まれ。高校卒業後、大手化粧品メーカーを経て、エステティシャンの道に進む。世界40か国以上が加盟する「ヌーヴェルエステティック」の日本代表を務める傍ら、美容関連会社の顧問や全国各地で講演・美容指導を行う。深い美容知識と胸を打つ言葉が好評で、これまでに500店舗以上の指導を行う。平成10年神戸にてエステティックサロン・ラミールを創業。今年創業20周年の節目を迎える。