幼い子どもたちが騙されて売られ、心身に一生消えない傷を負う──。この児童買春から子どもたちを守るために若干19歳で立ち上がったのが村田早耶香さんである。途上国で被害者の少女と出会って抱いた、「何とかしたい!」という一念を胸に、幾多の困難逆境に挫けることなく、関係団体と協力し10年でカンボジア内の被害の撲滅に尽力した。その快挙を支えたものとは何か、語っていただいた。
かものはしプロジェクト共同代表
村田早耶香
むらた・さやか
昭和56年東京都生まれ。平成14年かものはしプロジェクトを立ち上げる。16年フェリス女学院大学国際交流学部卒業後、同プロジェクトをNPO法人化。17年日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」リーダーシップ部門など受賞歴多数。26年認定NPO法人に。著書に「いくつもの壁にぶつかりながら」(PHP研究所)がある。