古くから湯治場として親しまれてきた宮城県の鎌先温泉。この地で460年もの歴史を刻んできた温泉宿「時音の宿 湯主一條」の経営を担うのが、第20代目当主の一條一平氏である。一時は存続の危機に直面した老舗を立て直し、新しい命を吹き込んだ一條氏に、家業に懸ける思いをお話しいただいた。
一條旅舘代表社員
一條一平
いちじょう・いっぺい
昭和44年宮城県生まれ。平成元年専門学校日本ホテルスクール卒業。ホテルワトソン、ホテルインターコンチネンタル東京ベイを経て、平成11年一條旅舘入社。15年代表社員に就任。26年一平に改名。日本ホテル教育センター評議員、宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合副理事長、仙南信用金庫総代、宮城県観光推進協議会監事などを務める。