社会の激しい変化に伴い、日本人の心の拠り所となっていた先人の尊い教えが失われつつある。水戸徳川家の流れを汲む松平洋史子氏と、米沢藩士の血を引く石川真理子氏に、各々の祖母の教えを交えて、現代にも通ずる人生をしなやかに歩んでいくための生き方について語り合っていただいた。
葵パール社長
松平洋史子
まつだいら・よしこ
京都府生まれ。水戸徳川家の流れを汲む讃岐国高松藩松平家の末裔。幼少期より松平方式の厳しい躾を受けて育つ。国立音楽大学教育学部在学中に結婚。大日本茶道協会会長、広山流華道教授、茶懐石・宋絃流師範等を務める傍ら、母親が創立した葵パールの社長を務める。祖母・松平俊子がまとめた松平家に代々伝わる生き方教本『松平法式』を受け継ぎ講演会も行う。著書に『松平家 心の作法』『松平のおかたづけ』(講談社)『一流の男になる松平家の教え』(日本文芸社)などがある。
作家
石川真理子
いしかわ・まりこ
東京都生まれ。文化女子大学服装学科卒業。アパレルメーカー、編集プロダクションに勤務。結婚後、作家として活動。結婚するまで米沢藩士の末裔である祖母中心の家で、厳しくも愛情豊かに育つ。著書に『女子の武士道』『女子の教養』(ともに致知出版社)等。また、3月下旬には弊社より『勝海舟修養訓』が刊行される予定。