18世紀から19世紀にかけて社会的混乱が続いたスイスで、孤児や貧民をはじめとする子供たちの教育に人生を捧げたハインリッヒ・ペスタロッチ。その生涯は挫折と栄光の繰り返しだった。ペスタロッチの不屈の人生や教育論について広島大学大学院教授の鈴木由美子氏にお話しいただいた。
広島大学大学院人間社会科学研究科教授
鈴木由美子
すずき・ゆみこ
広島大学大学院学校教育研究科修士課程、東北大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。教育学博士(東北大学)。東北大学教育学部助手等を経て現職。専門は道徳教育論。著書、共著に『ペスタロッチー教育学の研究──幼児教育思想の成立』(玉川大学出版部/平成5年度日本保育学会保育学文献賞)『やさしい道徳授業のつくり方』『子どもが変わる道徳授業』(溪水社)など。