女子柔道の創成期に活躍し、ソウルオリンピックで銅メダルを獲得した北田典子さん。11年前に発足した女子プロ野球界で、初の通算500本安打を達成した三浦伊織さん。ジャンルこそ違えど、共にスポーツを通じて心身を磨き高めてきたお二人に、これまでの歩みを振り返りながら、現在の心境を語り合っていただいた。
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恵本選手を日本女子柔道史上初となる金メダル獲得へと導いた北田さん(左)
ソウルオリンピック 女子柔道銅メダリスト
北田典子
きただ・のりこ
昭和41年東京都生まれ。柔道私塾「講道学舎」を立ち上げた横地治男の孫。中学1年生の時から柔道を始め、62年日本体育大学3年生の時に世界選手権で3位入賞。翌年ソウルオリンピックで銅メダルを獲得。24歳で現役引退後は、コーチとして当時無名選手であった恵本裕子をスカウトし、見事日本女子柔道史上初の金メダルに導く。19年間講道学舎で指導した後、平成28年からは日本大学教授を務める。
女子プロ野球選手
三浦伊織
みうら・いおり
平成4年愛知県生まれ。21年日本女子プロ野球機構による第1回合同トライアウトに合格し、京都アストドリームス(現・京都フローラ)へ加入決定。22年椙山女学園卒業。26年打率5割を超え、首位打者に。令和元年女子プロ野球リーグ初の通算500本安打を達成。〝女イチロー〟の異名をとる。