消費の低迷をものともせず、個性溢れる経営で躍進を続ける外食の雄がいる。
和食レストランのばんどう太郎をはじめ様々な業態の店を展開し、北関東に盤石の礎を築いた青谷洋治氏。
豚骨ラーメンの一風堂で世界進出、株式上場を成し遂げた風雲児・河原成美氏。
そして不慮の死を遂げた前任社長の志を継ぎ、餃子の王将で年商1千億円を実現した渡邊直人氏。
彼らはいかなる道を経て功を成してきたのか。互いを認め合う三人が語り尽くす経営への思い──。
坂東太郎会長
青谷洋治
あおや・ようじ
昭和26年茨城県生まれ。42年中学卒業後、家業の農家を継ぐ。46年農業から飲食業に転身して3年半の修業を積み、50年茨城県境町に一号店を開店。61年㈱坂東太郎設立、社長に就任。平成28年より現職。著書に『代々初代』(致知出版社)。
力の源ホールディングス会長
河原成美
かわはら・しげみ
昭和27年福岡県生まれ。54年にレストランバーを開店。60年「博多一風堂」をオープン。平成9年TVチャンピオンの「全国ラーメン職人選手権」優勝後、3連覇達成。22年全米の「TOP10 Restaurants」(Yelp)で1位を獲得。著書に『博多一風堂 河原成美 凡人が天才に勝つ方法』(PHP研究所)など。
王将フードサービス社長
渡邊直人
わたなべ・なおと
昭和30年大阪府生まれ。54年桃山学院大学を卒業後、王将チェーン(現・王将フードサービス)に入社。関東エリアマネージャー、常務を経て、平成25年前社長の大東隆行氏の死去に伴い、社長に就任。原材料の国産化や最新鋭の餃子製造機械を備えた東松山工場の建設をはじめとした経営改革を断行し、一層の躍進を遂げる。