昭和天皇をはじめとする数多くの賓客が宿泊した志摩観光ホテルの第7代総料理長を務める樋口宏江さん。フランス料理界の巨匠・高橋忠之氏のもと、真摯に料理と向き合い腕を磨いてこられた歩みはまさに鞠躬尽力といえよう。G7伊勢志摩サミットの料理を任された際のエピソードを交えて、料理に懸ける思いをお話しいただいた。
志摩観光ホテル総料理長
樋口宏江
ひぐち・ひろえ
調理師学校卒業後、平成3年志摩観光ホテル入社。20年志摩観光ホテルベイスイート開業と同時にフレンチレストラン「ラ・メール」料理長に就任。26年第7代総料理長。28年G7伊勢志摩サミットのワーキングディナーを担当。29年農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」にて女性初・三重県初のブロンズ賞を受賞。