今年(2022)創業150年の節目を迎える老舗菓子舗、たねやグループ。「三方よし」の教えで知られる近江商人発祥の地で創業した同社は、その商いの精神を現代に生かし、時代をリードするお菓子づくりや事業を展開してきた。2011年にたねや4代目を継承した山本昌仁社長に、仕事に懸ける思い、これからの時代に求められる経営のあり方について伺った。
たねやグループCEO
山本昌仁
やまもと・まさひと
昭和44年滋賀県生まれ。19歳より10年間和菓子修業を重ねる。全国菓子大博覧会にて「名誉総裁工芸文化賞」を最年少受賞(24歳)。平成14年洋菓子のクラブハリエ社長。23年たねや4代目を継承。25年より現職。著書に『近江商人の哲学「たねや」に学ぶ商いの基本』(講談社現代新書)。