昨年(2016年)、発足30年の節目に東証一部上場を果たしたIR九州。同社が手掛ける日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」は、運行開始から4年が経過したいまなお、抽選平均倍率が16倍を超える人気ぶりで、第1回「日本サービス大賞」内閣総理大臣賞を受賞するなど、脚光を浴びている。その「ななつ星」をはじめ、これまで数々のヒットを生み出し、同社を上場へと導いてこられた唐池恒二会長に、これまでの道のりとともによいアイデアを閃く秘訣について伺った。
この記事は約19分でお読みいただけます
九州旅客鉄道会長
唐池恒二
からいけ・こうじ
昭和28年大阪府生まれ。52年京都大学法学部卒業後、日本国有鉄道(国鉄)入社。62年国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)総務部勤労課副長。外食事業部長、経営企画部長、2度のJR九州フードサービス社長などを経て、平成21年社長に就任。26年より現職。著書に『鉄客商売』(PHP研究所)などがある。