町工場として初の株式上場を果たしたエーワン精密。創業者である梅原勝彦氏は12歳から丁稚として金属加工に携わり、技術力を武器に起業した。経営のいろはを知らぬながら、お客様、社員第一の経営を続けた結果、製造業で利益率35%超という経営体質が築かれたという。その梅原氏に、今日までの歩みを振り返りつつ、仕事や人生で大切なことを語っていただいた。
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エーワン精密創業者
梅原勝彦
うめはら・かつひこ
昭和14年東京生まれ。小学校卒業後の12歳から働き始め、夜間中学を卒業。40年に兄と共に起業し、45年に独立してエーワン精密を設立。徹底した数値管理に基づくスピード重視の経営によって、創業以来の売上高経常利益率が平均で30%を超える高収益企業に育ててきた。平成16年にジャスダック上場。19年から令和4年まで相談役を務めた。著書に『「速さ」で稼ぐリーダー47のコツ』(日経BP)など。