いまから150年以上前の1863年、イギリスの首都・ロンドンで世界初の地下鉄が誕生した。以後、地下鉄は全世界に普及し、いまや私たちの生活に欠かせない交通手段となっている。そもそも誰が、なぜ鉄道を地下に走らせようと閃いたのか―。国内外の鉄道事情に精通する鉄道ジャーナリストの梅原 淳氏に、世界初の地下鉄誕生の歴史とともに、優れた閃きを生む秘訣を語っていただいた。
鉄道ジャーナリスト
梅原 淳
うめはら・じゅん
昭和40年東京都生まれ。大学卒業後、三井銀行(現・三井住友銀行)に入社。その後、雑誌編集の道に転じ、交友社月刊『鉄道ファン』編集部などを経て、平成12年からフリーランスの鉄道ジャーナリストとして活動する。合同会社ウメハラトレイン代表社員。著書に『定刻運行を支える技術』(秀和システム)『最新 新幹線事情』(平凡社)『ビジュアル日本の鉄道の歴史』(ゆまに書房)などがある。