5度にわたるがんの発症と余命宣告──。この究極の状況下で、どれほどの人が希望を失わず、前へ進み続けることができるだろうか。10年前の社長就任直後、巨大な病魔に行く手を阻まれた大野範子さんは、これを見事に克服し、現在100年企業の事業変革に邁進している。ご自身を突き動かす情熱の源についてお話しいただいた。
マックス社長
大野範子
おおの・のりこ
昭和48年大阪府生まれ。甲南大学卒業後、香料メーカー勤務を経て、平成11年マックス入社。21年社長に就任。その後5回にわたりがんを発症するも、これを克服して事業改革を推進。30年経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」「地域未来牽引企業」などに選出。