100年以上続く伝統薬「正露丸」の効能を科学的に明らかにし、さらに二酸化塩素の特許技術で「空間除菌」という新たな市場を開拓してきた大幸薬品社長の柴田 高氏。存続の危機にあったガーデニング事業を立て直し、国内虫ケア用品(殺虫剤)市場でトップシェアを誇るアース製薬社長に42歳の若さで就任した川端克宜氏。人々の生活に寄り添う医薬品や日用品を通じて、世の中に貢献したいという利他の思いを同じくするお2人に、人生と企業発展の要諦を語り合っていただいた。
大幸薬品社長
柴田 高
しばた・たかし
昭和31年大阪府生まれ。川崎医科大学卒業。医師免許取得後、大阪大学医学部第二外科に入局。大阪府立千里救命救急センター等に勤務後、62年大阪大学医学博士取得。大阪府立成人病センター外科医員、市立豊中病院外科部長を経て、大幸薬品の研究所にて「正露丸」の安全性及び二酸化塩素研究を指導。平成16年大幸薬品取締役副社長、22年6月より現職。27年7月一般社団法人日本二酸化塩素工業会会長に就任。29年6月大阪大学大学院医学系研究科招聘教授に就任。
アース製薬社長
川端克宜
かわばた・かつのり
昭和46年兵庫県生まれ。平成6年近畿大学卒業後、アース製薬入社。18年広島支店長、23年役員待遇大阪支店長。25年取締役ガーデニング戦略本部長として当時業績が低迷していたガーデニング事業の立て直しに尽力する。26年より現職。