大人用紙おむつ「アテント」やティシュペーパー「エリエール」などの主力商品を武器に製紙業界大手の一角に名を連ねる大王製紙。一時は前会長・井川意高氏による巨額の借入金問題で倒産の危機に瀕すも、現社長・佐光正義氏の舵取りよろしきを得て躍進を続けている。一方、諏訪中央病院名誉院長の鎌田 實氏は、見事な手腕で長年赤字だった病院を黒字化した経験を持つ。旧知のお2人が語る、いかなる状況にあっても適切に処するための心構えと知恵とは。
大王製紙社長
佐光正義
さこう・まさよし
昭和30年愛媛県生まれ。53年大王製紙入社。平成9年エリエールテクセル社長。その後、常務取締役、専務取締役、副社長を経て、23年社長に就任し現在に至る。
諏訪中央病院名誉院長
鎌田 實
かまた・みのる
昭和23年東京都生まれ。49年東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院にて、地域医療に携わる。63年同病院の院長に就任。医師の傍ら25年以上にわたり、チェルノブイリ、イラク、東日本大震災などの被災地支援に取り組む。最新刊に『遊行を生きる』(清流出版)がある。