「十七条憲法」という名は知っていても、そこに書かれた内容や言葉の背景を知る人は少ないだろう。市井研究家の永﨑孝文氏は15年以上に亘り「十七条憲法」策定の実相を掘り下げ、各条文から説み取れる意義を今回、弊社より上梓した『教養として読んでおきたい「十七条憲法」』に纏めた。考察の過程で見えてきた〝日本人のこころ〟を交えて憲法のあらましを解説いただく。
「憲法十七条」市井研究家
永﨑孝文
ながさき・たかふみ
昭和25年奈良県生まれ。49年京都産業大学経済学部卒業。倉敷紡績、藤沢薬品工業(現・アステラス製薬)に勤務。平成15年退職。同年より6年間京都大学中国哲学史研究室に在籍し東洋思想を学ぶ。新刊に『教養として読んでおきたい「十七条憲法」』(致知出版社)。著書に『「憲法十七条」広義〝和魂〟〝漢才〟の出あいと現代的意義』(奈良新聞社)など。