大都市東京の地下に、蜘蛛の巣のように張り巡らされた地下鉄。計13路線304キロ、1日に約690万人が利用するこの鉄道網を現実のものとしたのが、ある青年実業家の志だったことは知られてない。地下鉄の父・早川徳次。日本、また東洋初となった大事業を成し遂げたその「挑戦と創造」の歩みを、地下鉄博物館学芸課長の玉川信子氏に伺った。
地下鉄博物館学芸課長
玉川信子
たまがわ・のぶこ
昭和42年埼玉県生まれ。平成元年大学卒業後、地下鉄互助会(現・公益財団法人メトロ文化財団)入会。地下鉄博物館学芸員、データ収集室を経て、29年より現職。